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03月13日-05号

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  1. 宇部市議会 2003-03-13
    03月13日-05号


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    平成 15年 3月定例会(第1回)平成15年 3月(第1回)宇部市議会定例会会議録 第5号議 事 日 程 (第5号)        平成15年3月13日(木曜日)午前10時開議第1 会議録署名議員の指名第2 市長の施政方針演説及び議案に対する質疑並びに一般質問(順位第13番から第17番まで)    第13番  大 野 京 子 議員    第14番  柴 田 敏 彰 議員    第15番  村 上 恵 子 議員    第16番  飯 田 幸 正 議員    第17番  松 岡 惣 一 議員第3 予算審査特別委員会の設置第4 議案第1号から第54号まで並びに請願第1号及び第2号について(委員会付託)本日の会議に付した事件・日程の全部出席議員(30名)      1番  真 鍋 恭 子 君       2番  岡 本 公 一 君      3番  村 上 恵 子 君       4番  射 場 博 義 君      5番  岡 村 精 二 君       6番  柴 田 敏 彰 君      7番  青 木 晴 子 君       9番  兼 広 三 朗 君     10番  植 松 洋 進 君      11番  有 川 眞理子 君     12番  大 野 京 子 君      13番  新 城 寛 徳 君     14番  佐 原 紀美子 君      15番  川 上 和 恒 君     16番  林     勉 君      17番  小 川 裕 己 君     18番  三 戸   充 君      19番  広 重 市 郎 君     20番  杉 山 孝 治 君      21番  荒 川 憲 幸 君     22番  飯 田 幸 正 君      23番  松 岡 惣 一 君     24番  岩 村   実 君      25番  田 中 敏 弘 君     26番  岩 内 道 生 君      27番  安 平 幹 郎 君     28番  野 田 隆 志 君      30番  河 村 泰 輔 君     31番  山 下 勝 由 君      32番  桜 田 高 祥 君欠席議員(2名)              8番  志 賀 光 法 君      29番  田 中 治 栄 君説明のため出席した者       市長             藤 田 忠 夫 君       助役             縄 田 欽 一 君       収入役            花 井 正 明 君       常勤の監査委員        山 根 隆 義 君       教育長            前 田 松 敬 君       水道事業管理者        今 井 信 之 君       交通事業管理者        三 戸 宏 文 君       ガス事業管理者        山 本 正 廣 君       総務部長           矢 富 敏 肆 君       総合政策部長         西 山 一 夫 君       財務部長           横 屋 幸 児 君       市民生活部長         福 山 清 二 君       環境部長           矢 野 洋 司 君       健康福祉部長福祉事務所長〕 古 林 信 義 君       経済部長           山 下 憲 章 君       土木建築部長         岩 本 哲 男 君       都市開発部長         岡 田 勝 長 君       下水道部長          下 道 英 雄 君       消防長            原 谷 恒 雄 君       教育部長           内 平 俊 雄 君事務局職員出席者       局長             岡 田 惇 君       次長             吉 本 栄 三 君       議事課長           伊 藤 勇 君       庶務課長           山 根 正 弘 君       議事課長補佐         小 田 周 志 君       調査係長           山 本 敏 夫 君午前10時開議 ○議長(野田隆志君) おはようございます。これより本日の会議を開きます。    〔諸般の報告〕 ○議長(野田隆志君) この際、事務局から諸般の報告をいたさせます。 ◎事務局次長吉本栄三君) 報告いたします。 本日の出席議員数は、ただいま25名であります。 なお、志賀議員田中治栄議員は欠席、田中敏弘議員佐原議員は遅刻の旨届け出がありました。 次に、請願の受理について申し上げます。 3月10日付をもちまして、川上議員ほか1名の紹介による健保本人3割負担の4月実施の凍結を求める国への意見書の提出を求める請願ほか1件の請願を受理いたしました。 以上で報告を終わります。 ○議長(野田隆志君) 以上で諸般の報告は終わりました。 △日程第1会議録署名議員の指名 ○議長(野田隆志君) 次に、日程第1、会議録署名議員の指名を行います。 会議録署名議員は、会議規則第80条の規定により、議長において有川眞理子さん、杉山孝治君を指名いたします。 △日程第2市長の施政方針演説及び議案に対する質疑並びに一般質問(順位第13番から第17番まで) ○議長(野田隆志君) 次に、日程2、市長の施政方針演説及び議案に対する質疑並びに一般質問を行います。 発言の通告がありましたので、順次発言を許します。 まず、順位第13番、大野京子さんの登壇、発言を許します。大野京子さん。    〔12番 大野 京子 君 登壇〕 ◆12番(大野京子君) おはようございます。通告に従い質問を行いたいと思います。 その前に、日本共産党の議員として、この場所から一言申し上げたいと思います。それは、緊迫するイラク情勢についてです。アメリカによるイラク戦争には断固として反対です。国連安保理の決議に関係なく進めようというこの戦争、突入すれば罪もない多くの国民が犠牲になります。どんな理由があろうとも、無差別殺りくは許されません。また、今地球規模に広がる反戦、平和の声に、政府与党は耳を傾けるべきではないでしょうか。間違ってもアメリカ戦争行動をともにするようなことにならないよう強く願うものです。 それでは、通告に従いまして、3項目6点について質問をいたします。市長の積極的な答弁をお願いいたします。 質問の第1は、子育て支援少子化対策の諸問題についてです。 私は議員として一貫して取り組んできたのはこの問題でした。子育て環境は私たちが育った時代とは大きくさま変わりをし、今社会的支援は不可欠となっています。加速する少子化が高齢者を支えるどころか、経済活動からコミュニティーまで成立しなくなるという点は、いまさら言うには及びません。多くの方の認識となっています。国もようやくこの問題に目を向け始めました。本市もあらゆる視点、角度から、本気で、早急に取り組む課題であると考えます。我が党を初め多くの方々が取り組んできました乳幼児医療費の助成問題、少人数学級、私学助成などで前進を見ることができました。大変ありがとうございました。 私は、この議会では以下4点についてお尋ねをいたします。 1点目は、保育料の思い切った軽減についてです。残念ながら、本市の保育料は県下でトップクラスです。2人目の子供が欲しくとも保育料が高過ぎて二の足を踏むという声は働くお母さんの声です。保育料の軽減策として、県では3人目以上の子供に対して新しい制度を発表しましたが、本市独自の軽減策も必要と思われます。財政状況が厳しい中ではありますが、思い切った軽減を考えていただきたいと思います。 2点目は、学童保育の充実についてです。1つは、要綱に沿った指導を。2つは、指導員さんの複数体制の実現についてです。長期休暇中の実施や、せめて6時まで保育をなど、指導のための要綱を改善していただいたのが2年前です。その後、おかげさまで随分改善が進んだようです。働く親が安心して預けられるクラブであり、子供たちが居心地のよいクラブになるよう、改善のための指導をお願いしたいと思います。 3点目は、神原保育園乳児保育園の建てかえの見通しについてです。老朽化したこの園舎の建てかえについて、質問してから随分長いことかかりましたけれど、ようやく新年度予算調査設計委託料が計上されました。建設の見通しについてお尋ねをいたします。 4点目は、子育て支援ネットワークの確立についてです。少子化が進むほどに子育てに対する不安を抱える若い母親は増加しています。積極的な方は、みずからサークルに入ったり、行事に参加したりして仲間をつくっていますが、だれもが気軽に顔の出せる組織づくりが急務です。本来なら行政の支援がなくとも、地域で自主的に立ち上げることが一番大事と思われますが、そのきっかけづくりを提案していただくことができないかお尋ねしたいと思います。 質問の第2は、地産地消についてです。 学校給食への取り組みの状況と今後についてお尋ねしたいと思います。 質問の最後は、中央町三丁目区画整理事業宇部新川沖ノ山線街路事業に伴うまちづくりについてです。 区画整理事業の完了が16年末、2年後です。街路事業が18年度末、4年後と、4年後にはすっかり新しいまちとしてスタートするはずですが、巨費を投じてのこの事業、完了後が心配されています。まちづくりについての取り組みはこれからが本番だと思いますが、取り組みなどをお尋ねしたいと思います。 以上で壇上の質問を終わります。 ○議長(野田隆志君) 藤田市長。    〔市長 藤田 忠夫 君 登壇〕 ◎市長(藤田忠夫君) 大野議員の御質問にお答えをいたします。 御質問の第1、子育て支援少子化対策に対する諸問題について。第1点の保育料の思い切った軽減ということでありますが、本市の保育料につきましては、子育て家庭への経済的負担の軽減の観点から、国の定める徴収基準額より低い額を設定しております。山口県では15年度から第3子、3歳未満児の保育料の軽減を予定しており、本市におきましても県の事業に沿って実施してまいりたいと考えております。 次に、第2点の学童保育の充実でありますが、これの、このアの要綱に沿った指導をということと、イの指導員の複数体制の実現をということでありますが、関連がありますので、一括して答弁させていただきます。 学童保育につきましては、保護者の要望等を考慮し、校区の実情に沿って実施していただくよう、校区社会福祉協議会等に検討をお願いしているところであります。担当者への説明会や研修を通じて、市要綱に沿った実施をお願いするとともに、指導員の複数体制につきましては、引き続き校区社会福祉協議会等と協議してまいりたいと考えております。 次に、第3点の神原、乳児保育園の建てかえの見通しのお尋ねでありますが、神原及び乳児保育園は老朽化が進んでおり、なるべく早い時期の建てかえが必要でありますので、15年度、調査、設計にかかりたいと考えております。保育需要の動向を見守りながら、保育関係者や周辺の住民の方々と協議、調整を十分に行い、新しい保育園の定員や保育サービスの内容などの決定を含めた具体的な作業を進めてまいりたいと考えております。 次に、第4点の子育て支援ネットワークの確立ということでありますが、子育てに負担や不安を感じている家庭が増加しているため、身近な地域で支援を行い、子育てに喜びや楽しみが感じられる環境づくりを整備していくことは急務であると考えております。そのため、母子保健推進員主任児童委員などを中心としたネットワークづくりを進め、地域の声を反映した支援ができる体制の整備を図ってまいりたいと考えております。 それから、次に、御質問の第3、中央町三丁目区画整理事業宇部新川沖ノ山線街路事業に伴うまちづくりについてでありますが、中央町三丁目地区の区画整理事業につきましては、本地区の整備目標であります定住人口の回復と商業機能の再編に向けて、道路、広場等の基盤整備を行い、建物につきましては基本的に1階を店舗、2階以上を住居とし、協調化、協同化を図ることで進められております。進捗状況につきましては、58棟のうち39棟が今年度末までに解体予定となっております。また、建設される建物につきましては、3棟が完成し、14階建てを含む2棟が建設中であり、16年度末までに道路、広場の整備や電線類の地中化を行うこととしており、計画人口は施行前66人に対し300人としております。 次に、宇部新川沖ノ山線につきましては、平成12年度から事業に着手し、平成18年度の完了を目標に進めているところであります。また、この事業は新たに創設された沿道整備街路事業制度を活用して、商業施設と一体となった整備を進めることとしており、中央町三丁目地区とあわせて中心市街地の再構築に努めてまいりたいと考えております。 以上で私の壇上の答弁を終わります。 ○議長(野田隆志君) 前田教育長。    〔教育長 前田 松敬 君 登壇〕 ◎教育長(前田松敬君) 大野議員の御質問にお答えいたします。 御質問の2、地産地消の推進について、学校給食への取り組みの状況と今後についてでありますが、米飯給食においては、平成11年度から、全量、宇部産米のヒノヒカリを使用しております。また、パン給食においては、本年1月から県産小麦を使用したパンを月1回導入しており、風味がよいと好評であります。 次に、副食として使用する野菜の地産地消においては、昨年から、県、JA等の関係機関と協議を重ね、3カ所の調理場をモデル指定し、地元産のはなっこりー、ミカンなどを食材に取り入れております。今月には2回目の産地見学を予定しております。今後とも関係機関と連絡を取りながら、地産地消を推進し、安全でおいしい学校給食の提供に努めてまいりたいと考えております。 以上でございます。 ◆12番(大野京子君) ありがとうございました。幾つか再質問をさせていただきます。 最初に保育料の件です。朝早くから私大変こういうことを言うのを嫌なんですけれども、保育料が私本当に高いということを壇上で申し上げました。県議会でいただいた資料を見ましても、残念ながら14市中トップにあるんですね。3歳未満児もトップ、3歳児も4歳児以上もトップ、本当に残念なことです。私自身も保育料の問題について2年ほど前に質問させていただきましたが、ちょっとしなかったことに私自分をちょっと責めるような気持ちでいるわけですけれど、保育料の思い切った軽減が今なぜ必要か、保育料の価格表というのは、収入によってランクというんですか、ランク分けがされているわけなんですけれども、一番保育園に子供を多く預けている段階といいますか、そこの層でも相当な高さです。 例えば、Dの3というのは、平均して年収が500万ぐらいだろうかというふうな収入ランクになるということですが、3歳未満児と3歳以上の子供2人を保育所に預けた場合は4万3,000円です。そして、最高のところが、所得税が40万8,000円以上のところが最高の保育料になるわけですけれども、ここは3歳未満の子供と3歳以上児をお願いすると8万6,500円と、2人預けるともうこんな金額になってしまうわけです。40万8,000円の所得税というのは、一体どういった方々、最高のところというのはどういった方々の収入に当たるのかなというふうなことで、ちょっといろいろ見てみたんですが、例えば、公務員同士が御夫婦で子供2人という形でいくと大体そこにもう近くなるぐらいな、そんなに高くないんですよね。2年前までは最高のランク、これも国の基準ですが、51万円が最高だったのが、2年前に40万8,000円に落とされてしまったんです。だから、ちょっと働くとじゃないですが、きちんと働いていると、もうすぐ最高のところにひっかかってしまう。そういう状況があります。 利用人数なんかも見ますと、やっぱり利用されている人数の多いところで保育料が結構高いんです。今細かく申し上げる時間がありませんので省きますけれども、ぜひこれは吟味をしていただいて、検討してもらう必要が本当にあるなということを、私も調査する中で実感をいたしました。答弁の中では、国の定める徴収基準より低い額を設定している、こういう御答弁でございました。これはどこの自治体でもそのようにされています。 私はさらに言いたいのは、やっぱり国自身がこんなに高い保育料の基準といいますか、それを設定すること自身が間違いだなというふうに思います。少子化対策と言いながら、こんなに高い保育料の基準だったら、子供を産むということはなかなかできないと思います。今回、県の制度で、多子世帯の補助事業というのが始まるということです。15年度から始まるということですが、この制度がスタートした場合、本市では何人ぐらいの子供が該当されるでしょうか、おわかりでしょうか。 ◎健康福祉部長福祉事務所長〕(古林信義君) お答えいたします。 約130人ぐらいが該当するのではないかというふうに推計しております。 以上でございます。 ◆12番(大野京子君) 現在、保育所に3人子供が、3人ぞろぞろっと入所した場合は、3人目の子供についてといいますか、一番保育料の安いところですか、ここが10分の1ほど行政、地元の、例えば宇部市が負担をされて無料になっている、こういう制度がありますけれど、現在保育所に3人いないとだめですが、今度の新しい制度は、上の子供が2人とも小学校へ上がったり、まあ中学生になったりする場合もあるかもしれませんけれど、3人目が保育所にいればこの制度が受けられるということで、軽減対策というふうに発表されています。これはこれで大変よいことだと思いますけれど、これもまた本市の持ち出しがあるわけですが。私先ほどから言っています、本当に保育料は高いと。私そういうふうに思うわけですが、市長さん、どのように感想はお持ちでしょうか。 ◎健康福祉部長福祉事務所長〕(古林信義君) お答えいたします。 市町村の保育料は、保育所運営費国庫負担金精算基準である徴収基準額をもとに、家計に与える影響を考慮し、市町村が設定するというふうになっています。本市におきましても、徴収基準額より低い額を設定しておりますとともに、母子家庭になった場合とか失業した場合、収入状況が激変した場合に対しまして、減免措置を講じておるところでございます。これらによりまして、平成13年度の実績で見てみますと、徴収基準額の合計が6億8,292万5,000円、そして保育料の調定額が5億8,499万8,000円となっておりまして、国の定める基準より9,792万7,000円低くなっておるという状況でございます。 以上でございます。 ◆12番(大野京子君) 私はちょっとこの場所で提案をしたいと思います。先ほど言いました2年前の所得税が51万円だったときに、保育料を決めるランクの階層といいますか、その数が17ありました。しかし、今15に狭まれてしまったんですね。だから、そういったところにも、だっと影響が入ってると思うんです。まあ、介護保険でも国保でも何でもそうですけれども、収入に応じた料金の負担というのは、もっと区分けを細かくされる必要が、細かくされればそれなりの、何ていうんですか、収入に応じた保育料が決まっていくと思うんです。 ランク表を見ますと、例えばDの2というところは、所得税が1万円から3万円未満までですが、Dの5階層になると11万円から15万9,000円と、16万円未満と、ここで5万円もの開きがある。そして、Dの6は16万円から20万円未満と、ここでは4万円の開きがあるわけです、所得税の。それだけ広い範囲の中で、ばかばかと大変高いお金が制定されていくということは、やっぱり利用する側から言えば、大変なことだと思うわけです。このランクを、区分けをもう少しふやしていくと、こういうことをお考えいただきたいということをお願いしておきたいと思います。この項を終わります。 次に、学童保育の件ですけれども、要綱が改善されて、クラブ内容も豊かになってきています。学童保育事業が働く親支援が基本であり、この質問しました2点について取り上げたねらいは、指導員さんの都合でクラブが休みになったり、また保育時間が切り上げられたり、そういう状況があってはいけないということをお伝えしたいわけです。そのためにも複数体制は、本当に必要だと思います。重要だと思います。新学期を迎える時期でありますが、また新学年から学童保育子供たちが、今よりもたくさんの方が希望されているということを聞いておりますけれど、本気でこの複数体制をお考えいただきたいと思うんですが、いかがでしょうか。 ◎健康福祉部長福祉事務所長〕(古林信義君) お答えいたします。 指導員の複数体制というのは、確かに必要であるというふうに考えています。現在、相当数複数で配置をされております。まあ入所しておる児童の数にもよってくるだろうと思います。したがいまして、常勤で複数体制というふうなことではなくて、補助的な指導員さんを時間をかなり短くして、子供たちが多い時間だけとか接するというような方法も考える必要があろうかと思います。今後校区の社会福祉協議会と十分協議してまいりたいと考えております。 以上でございます。
    ◆12番(大野京子君) ありがとうございます。人材活用だとか緊急雇用だとか、何かいろいろ使える制度があるかなというふうにも思います。ぜひよろしくお願いしたいと思います。 次に、神原、乳児の建てかえですけれども、新年度に調査、設計ということで、1,000万円の予算が上がっております。本当に建てかえがテーブルに乗ったということで、子供が喜ぶ顔が目に浮かぶようですけれども、ここで確認をしたいわけですが、現在神原が90人、乳児が60人と、合わせて150人の子供がお世話になっています。この2園が同時に建てかえということですけれども、どういう形の保育園を想像されて、予定されていらっしゃるでしょうか。 ◎健康福祉部長福祉事務所長〕(古林信義君) お答えいたします。 現在の乳児保育園、これは3歳未満児を、また一方、神原保育園の方は3歳以上から未就学児を保育をしておるわけでございます。新しい保育園の形式ということでございますが、やはり保護者の利便性、また異年齢児との交流の重要性ということから、1園に統合するという方向で関係者と協議、調整してまいりたいと考えております。 以上でございます。 ◆12番(大野京子君) 神原と乳児が一緒になった一つの園になっていくという形だと思います。 それから、委託に出す段階では、当然定員とかサービス内容とか決まってから設計委託されると思うわけですが、きょうの時点では、まだ決まっていないという答弁をいただきました。私の方からは要望ですけれども、まちの中心部に位置する新しい保育園ということで、新しいこの時代のニーズに合った保育内容といいますか、そういったものを盛り込んだものをぜひ検討していただきたいということを要望しておきたいと思います。よろしくお願いいたします。 それに関連してなんですが、この質問を取り上げるに当たって、私立の保育園、公立の保育園、全体の子供の状況というのを見ました。というのは、政府は待機児ゼロ作戦というのをやっておりまして、およそ125%まで子供を入れてもよいという方針がいっとき出ました。しかし、会計検査院の方からはちょっとクレームがつきまして、また引っ込めて定員100%と、そこまでというふうなことが出されたようですけれども、特に民間のところで、定員オーバーを本当に慢性的に、かなり多い定員オーバーをされている保育園が目立つようです。 私はこの場所から答弁を求めようとは思いませんけれど、やっぱり慢性的な定員オーバー、今不景気だから余計共働き家庭がふえているんだという条件もあるようですけれど、まあ女性の社会進出という点から見ても、これから保育園にお願いする家庭はふえる一方だと思うわけです。この定員オーバーの件について、やっぱりきちっと検討して、政府の方も125%を引っ込めて100%までというふうにやりかえていますので、その辺は今後検討していただきたいと思いますが、よろしいでしょうか、お願いします。 ◎健康福祉部長福祉事務所長〕(古林信義君) お答えいたします。 ここ近年、宇部市全体といたしましては、保育事業は伸びております。定員の合計を超えて、児童の受け入れを行っているような状況でございます。各保育園の定員につきましては、今後の出生数の動き、また女性の就労状況等を見ながら、市全体で考えていく必要があるというふうに考えています。 以上でございます。 ◆12番(大野京子君) ありがとうございました。よろしくお願いいたします。 次に、学校給食です。私は安心、安全の学校給食取り組みということと、もう一つは、地産地消を進めるという点から、学校給食のパンはぜひ地元でとれる小麦粉を使って実施していただきたいと、こういうふうに要望いたしましてちょうど3年目になります。きょうの御答弁では月1回だけれども実施をしていくと、もう既にスタートを始めているという御答弁がございました。大変評判がいいそうです。この今回使われている小麦が二俣瀬でとれた小麦だそうです。なお身近な感じがします。そして、二俣瀬でとれた小麦だけで足りない場合は、山口市の方ですか、からも応援をいただいているということで、月1回がスタートをしました。私はこれぜひ月1回でなくて、パン給食は月に10回あるわけです。米飯が10回、パン給食が10回ですので、この回数をぜひふやす御努力をお願いしたいと思うわけです。1個につき2円高ということで、そのお金をどこへ吸収するのか、その辺で頭を大変悩ませていらっしゃるということなんですが、何とか、例えばほかの先進のところを見ますと、例えばJAさんが協力してお金を出してくださっているところ、当然行政の方がお手伝いしてくれている、そういうふうなことで給食費をアップさせないで実施をしているというところがふえてきています。 特に、きょうお尋ねをしたいのは、回数をふやしていく計画がありますかどうか、それとあわせて食材に今はなっこりーとミカンが地元からとれたものとして使われているという御答弁でした。今後の予定についてもお願いしたいと思います。 ◎教育部長(内平俊雄君) お答えいたします。 まず、県産小麦使用の給食パンについてでございますが、ことしの1月から月1回新たに導入をしておりますが、製造単価が高くなるという問題がございます。このようなことから給食費の増額につながらずに、県産小麦使用の給食パンの導入回数をふやすことができる方策、例えば地元産の農産物を一括大量購入することなどについて、現在研究をしているところでありますので、御理解をいただきたいと思います。 次に、副食としての野菜の地産地消をもっと進めたらどうかというお尋ねでございますが、現在3カ所のモデル調理場で、昨年12月から山口県のオリジナル野菜でありますはなっこりーやミカンなどの使用に取り組んだところでございます。また、関係機関とともに産地見学を行い、地産地消の拡大に向けた新たな農産物の発掘にも取り組んでいるところでございます。引き続き学校給食における地産地消の拡大に努めてまいりたいと考えております。 ◆12番(大野京子君) ありがとうございました。これで終わります。ありがとうございました。 ○議長(野田隆志君) 以上で大野京子さんの質問は終わりました。 次に、順位第14番、柴田敏彰君の登壇、発言を許します。柴田敏彰君。    〔6番 柴田 敏彰 君 登壇〕 ◆6番(柴田敏彰君) 無所属の柴田敏彰でございます。通告による質問並びに質疑に入る前に、平成15年度施政方針並びに同予算案につきまして、若干の意見を述べさせていただきます。 平成15年度施政方針は、産学連携による工業振興、環境関連策、中心市街地まちづくりの3点を最重要課題と位置づけられるとともに、教育の実現、国際化の対応、地域情報化の推進、男女共同参画社会の構築、そして雇用対策の6点を施政の基本課題として積極的に取り組むとの方針が示されております。どの課題も宇部市のまちづくりに急務の課題でありまして、藤田市政を支える立場の議員として大変評価できるものであります。市長さんを初めとし、執行部の職員の皆様、そして私ども議員、そして市民の皆様全員で実現に向け、最大の努力を惜しむものではございません。 また、平成15年度の予算は、地方財政計画の縮小化、長引く経済不況による税収の減少予測により、極めて厳しい内容になりましたが、市長さんを初めとする特別職の給与の3%カット及び管理職手当の10%カットなど、財政危機への認識を形をもってあらわされたことは、市民の皆様に現状を大きくアピールし、大変評価されると思います。 また、年々ふえ続ける市債残高については、第二次市財政の中期展望をもとに市単独返済分を極力圧縮し、歳出のスリム化に努力をされた行政手法には、予算編成に当たって大変御苦労された様子が伺えます。今後とも第二次行政構造改革推進計画や、適切な行政評価による行財政の効果、効率的な行政運営に大きく期待をいたします。 次に、合併課題についてであります。宇部小野田広域圏の母都市である我が宇部市を中心とした広域合併の方向性が、いまだ見出せないのは極めて残念であります。 市長さんは先日、代表質問の中で、現状に対し遺憾の意を表明され、2市3町が将来のためには一番いい組み合わせと発言をされました。直接協議に当たられた市長さん、そして議長さんを初めとする委員の皆様方が、私よりまして残念であり悔しい思いをされているのではないかと思っております。当面は1市1町での法定協議会がスタートいたしますが、機会は必ず来ると信じております。市長さん、そのときは好機を逃さず、母都市としての使命を果たすべく、将来の新しいまちづくりに、宇部市の総力を挙げて全力を尽くしましょう。私どもも頑張りたいというふうに思っております。 それでは、前置きに続きまして、通告に従い、施政方針についての質疑並びに本会提出議案に対する質疑を行います。 まず、施政方針にある新規事業並びに重要課題について7点お伺いをいたします。 第1点目は、新産業創出促進新規事業の内容についてでございます。 第2点、雇用対策の具体的内容についてでございます。 第3点は、省エネルギービジョン策定の進捗状況についてでございます。 第4点、市民活動を推進するための基本方針の策定の意図についてでございます。 第5点、地域福祉計画の策定の意図についてでございます。 第6点、宇部フロンティア大学支援と今後の施策についてでございます。 第7点は、中央町三丁目地区都市再生区画整理事業の波及効果と今後の対応についてでございます。 次に、議案にあります工場等設置奨励条例の制定について、1つは制定の経緯、2つ目は条例の意図、以上2点についてお尋ねをいたします。 以上で壇上の質疑を終わります。どうぞよろしくお願いをいたします。 ○議長(野田隆志君) 藤田市長。    〔市長 藤田 忠夫 君 登壇〕 ◎市長(藤田忠夫君) 柴田議員の御質問にお答えをいたします。 ただいま柴田議員から施政方針とそれから今回の予算案に対しまして、評価とそして激励のお言葉を賜りました。心から感謝を申し上げます。今後も引き続き市政運営に対しまして、御支援、御協力を賜りますよう、よろしくお願いを申し上げます。 それでは、御質問の第1、施政方針について。第1点の新産業創出促進新規事業の内容についてのお尋ねでありますが、中小企業事業化支援施設は、県の貸研究室機能集積を図る新事業創造支援センター整備計画とあわせて、本市では山口県産業技術センター隣接地に貸工場を整備することにしております。なお、貸工場は、本市産業の重要な担い手である地域の中小企業に、一定期間、低廉な価格で提供し、産業基盤、産業支援機能の集積の成果を活用した新製品開発、新事業展開を支援するものであります。 次に、第2点の雇用対策の具体的内容でありますが、国においては厳しさを増す雇用失業情勢に対処するため、地域において緊急性の高い雇用・就業機会の創出を図ることを目的に創設された緊急地域雇用創出特別交付金に基づき、引き続き本市においても、平成15年度事業として22事業、事業費1億108万9,000円、新規雇用者を123人と見込んでいるところであります。また、国の平成15年1月の補正予算に合計5,930万8,000円の追加配分を受けたところであります。市といたしましても、雇用・就業機会が多数見込まれる事業を選定し、雇用の創出を図ってまいりたいと考えております。 さらに、労働者雇用対策として、就業相談の実施やパートサテライト相談業務の支援、高齢者労働能力活用対策として、宇部シルバー人材センターに助成、仕事と家庭の両立支援対策として、宇部ファミリーサポートセンターへの支援を行います。 また、学生の就業機会の創出を図るため、市内企業、大学等と連携したインターンシップ制度を推進するとともに、産学官連携により元気企業を育成することで、雇用を創出してまいりたいと考えております。 今後とも、国・県等が行う雇用助成金や就職説明会などの雇用対策事業については、積極的にPRを行うとともに、市内企業に対し申し入れを行うなど、雇用の場の確保、拡大に努めてまいりたいと考えております。 次に、第3点の省エネルギービジョン策定の進捗状況でありますが、現在策定中の省エネルギービジョンは、本年度、産官学民による策定委員会と庁内検討会を開催し、エネルギー消費量、二酸化炭素排出量調査や市民事業者へのアンケート調査、市民ワークショップでの検討などから、本市の省エネルギー推進の方向性を示した初期段階調査報告書を作成したところであります。 15年度は、この初期段階調査報告書をもとに、パブリックコメントを実施し、広く市民の意見を取り入れながら、エネルギー削減目標値の設定やその達成に向けた重点プロジェクト、推進プログラムを盛り込み、地域特性を考慮した効果的で実現性の高いビジョンを策定したいと考えております。 また、ビジョン策定後の推進に当たっては、地球温暖化対策ネットワークなどと連携し、市民や事業所へ省エネルギー行動の普及啓発を図ってまいりたいと考えております。 次に、第4点の市民活動を推進するための基本方針策定の意図ということでありますが、地方分権時代における地域づくりは、市民の知識や行動力を結集することが重要であり、生き生きとした市民活動の促進と行政と市民活動団体との協働を進めていくことが多様化する市民ニーズへの対応や、地域における諸問題の解決につながるものと考えております。 お尋ねの市民活動推進基本方針は、自主的・主体的な市民活動の促進を図るとともに、公益分野での新たな担い手である市民活動団体と行政との協働を進めるに当たっての基本的な方針を策定するものであります。 次に、第5点の地域福祉計画策定の意図ということでありますが、地域福祉計画は、地域の福祉ニーズを行政と社会福祉事業者と住民が協力して解決していくことができる体制をつくることにより、福祉の内容を飛躍的に向上させることを目的としております。 また、この計画は住民参加を前提としており、計画の策定段階から住民の参加が必要とされております。 本市におきましても、地域福祉計画による福祉活動を通じた地域のネットワークづくりが必要と考えられますので、平成15年度から計画策定に取り組んでまいりたいと考えております。 次に、第6点の宇部フロンティア大学支援と今後の施策でありますが、昨年3月、宇部市と宇部フロンティア大学の連携による地域交流に関する協定書を交わし、大学図書館とグラウンド、学生食堂の市民への開放や市内の中学校、高校への出前講座の実施、フロンティアシンポジウムの開催、ボランティア講座等の各種生涯学習講座の開催、宇部まつりへの参加などさまざまな地域貢献の取り組みをなされています。 また、先月には同大学から生涯学習をさらに市と連携していきたいとの要望書が提出され、具体的内容について現在協議しているところであります。 本市といたしましても、同大学との連絡協議会を年4回開催し、学生募集や地域貢献策などさまざまな項目を協議しているところであり、同大学が学生に魅力のある、また市民の皆さんに親しまれる大学となるよう、引き続き必要な意見や助言をしてまいりたいと考えております。 次に、第7点の中央町三丁目地区都市再生区画整理事業の波及効果と今後の対応ということでありますが、中央町三丁目地区の土地区画整理事業につきましては、本地区の整備目標であります定住人口の回復と商業機能の再編に向けて、道路、広場等の基盤整備を行い、建物につきましては基本的に1階を店舗、2階以上を住居とし、協調化、協同化を図ることで進められております。 進捗状況につきましては、58棟のうち39棟が今年度末までに解体予定となっております。また、建設される建物につきましては、3棟が完成し、14階建てを含む2棟が建設中であり、16年度末までに道路、広場の整備や電線類の地中化を行うこととしております。 波及効果といたしましては、この地区の事業の進捗を見ながら、隣接地区においても協議が続けられております。 また、今後の対応といたしましては、中心市街地活性化基本計画に基づき、都市基盤の整備、高次都市機能の充実、人口定住の促進、市街地の整備と一体となった商業のにぎわいづくりの4つを目標として、市街地の整備改善のための事業と商業の活性化のための事業に取り組むこととしております。 このうち、市街地の整備改善のための事業として、市役所及び周辺の整備、宇部新川沖ノ山線の整備、宇部新川駅前広場の整備、中央町地区の整備、常盤通り周辺地区の整備、真締川の整備、景観の整備の7事業を掲げ、現在3事業に取り組んでおります。 また、商業の活性化のための事業につきましては、空き店舗対策事業や商店街等のコンセンサス形成事業、各種のソフト事業をTMOと連携して実施してまいりたいと考えております。 次に、御質問の第2、工場等設置奨励条例制定について。第1点の制定経緯、第2点の条例の意図でありますが、関連がありますので一括して答弁させていただきます。 本市における企業立地を促進するため、昭和58年に宇部市工場設置奨励条例を整備し、さらに平成10年には宇部市特定事業所設置奨励条例を制定しておりますが、これらの条例の期限が本年3月31日となっております。これらの条例が効力を失うことにあわせまして、他都市との誘致策との均衡を図るとともに、昨今の企業立地動向に柔軟に対応した立地促進を図るため、一部奨励措置の緩和を盛り込んだ内容で宇部市工場等設置奨励条例として整備し、継続して奨励措置の充実を図るものであります。 以上で壇上の答弁を終わります。 ◆6番(柴田敏彰君) 御丁寧な答弁ありがとうございました。 それでは、まず施政方針についてから順に再質問をさせていただきたいというふうに考えております。 まず、第1点目の新産業創出促進新規事業。まことに舌をかみそうな事業でございますが、これが県もインキュベーション事業として、たしか同じようなといいますか、事業として位置づけられていると思っておりましたら、実は、これは協業してやる事業だというふうに承っております。そういった意味で、県と市とこの事業が別々になってしまった理由といいますか、それと、県とどのように協調してこの事業を進められようとするのか、そのあたりを御説明をいただきたいと思います。 ◎経済部長(山下憲章君) 新産業創出促進事業の進め方、また県との役割とかいうのがありますけど、これは当初県の方につきましては、先ほど市長が壇上で述べましたように、新事業創造支援整備計画とあわせまして、その周りにまた産業センターというのが、県の産業センターがありますので、その周りに貸工場をつくり、一体的に新しい事業の創出に向けて研究開発をしていただくということでございます。 以上でございます。 ◆6番(柴田敏彰君) ありがとうございました。要するに、市と県とそれぞれ別な事業に見えるようなけど、一緒に協業してやるということだというふうに思います。いずれにしてもまたいろんな新産業創出に対する努力、このあたりのことにつきまして引き続きよろしくお願いをしたいと思いますし、大変市内の中小企業の皆さん方、大変期待をされております。どうぞよろしくお願いをしたいと思います。 それと、これに関連をしてでございますが、実は昨年14年の事業でございましたメディカルクリエイティブセンター、既に申し込みを開始はされておりまして、4月に開業と、こういうことになるわけですが、現在までの使用申し込み状況はいかがでございますか、お答えいただきたいと思います。 ◎経済部長(山下憲章君) 宇部市のメディカルクリエイティブセンターの現在の状況でございますが、ことしの4月の供用開始に向けて、入居希望を公募しております。現在のところ8企業等9室の申し込みがありまして、現在まだ数社からの申請の問い合わせはいただいておるところでございます。今後はこの入居に対しましては、審査会等を経まして、入居の決定をしていきたいと思います。 以上でございます。 ◆6番(柴田敏彰君) ありがとうございました。まあそのようなことで、私どもも専門分野のことで、まあ仕事の中身といいますか、利用の中身についてよくわからないわけでございますが、最先端企業機器の開発ということで、新しい拠点ができ上がるということで、大変期待をいたしておるもんでございます。行政サイドといたしましても、箱物をつくったら終わりということじゃございませんので、一つの新産業創設という、一つのぴしっとしたコンセプトに従って、今後ともいろんな支援をお願いをしたいというふうに考えております。 次に、雇用対策の具体的内容につきまして、14年度を中心に事業化といいますか、進められました緊急地域雇用創出特別基金に基づく事業、着々と進んでおるわけでございますし、この15年度につきましても予算化をされております。今お答えをいただきました内容でございましたが、ただ15年度の補正、これ14年度の補正で15年1月の補正予算と、こうなっておるわけですが、5,930万8,000円の追加配分と、こういう御答弁をいただいております。先般の新城議員の質問に対してこれが出てきたわけでございますが、ひとつこのあたりの内容につきまして、中小企業対策による新しい事業が取り組めるという新城議員からの質問に対して答弁がなされております。このあたり一般事業とこの新しい中小企業対策に対する事業はどういうふうに違うのか、お答えをいただければと思います。 ◎経済部長(山下憲章君) 15年の1月に、国の方から予算の補正の配当がありました。その中で、新たに中小企業の特別委託事業分といたしまして2,470万1,000円というのが追加配分ありましたが、この中小企業特別事業委託につきましては、一般事業に比べまして、人件費の割合、それから新規雇用の失業者数の割合が緩和されたものでありまして、今後委託先の中小企業の要件となるものに対しましては、売上高の減少するなど一定の要件を満たす中小企業となっております。今後、中小企業の委託の選定に当たりましては、事業内容、また対象となる企業の要件を、あらかじめ、今度は公表しながら、契約を希望する企業を公募するなどが考えられますが、具体的な選定方法につきましては、県の指導を仰ぎながら、1人でも多くの雇用が図られる事業の選定に努めてまいりたいと考えております。 以上でございます。 ◆6番(柴田敏彰君) ありがとうございました。本当に新しい試みっていいますでしょうか、雇用対策と言いながら中小企業に対しての支援策を講ずると。こういう事業でございます。今部長さん御答弁をいただきましたように、大変県の方針云々ということがございましたが、ひとつ公平性ということがやっぱり一番大事なことだというふうに思いますし、公募という話も出ておりますが、ひとつ利用される方々にはっきり、やはりわかるようにひとつ御周知をいただきたい。まあ商工会議所等との連携も必要じゃないかというふうに思っておりますので、どうぞよろしくお願いをしたいと思いますし、私ども大変興味を持ってこの新しい事業について、勉強もしてまいりたいというふうに考えておりますので、どうぞよろしくお願いをいたしたいと思います。 それでは、次の項でございますけれど、新エネルギービジョン策定の進捗状況についてお伺いをいたしました。14年度からスタートしたこの策定事業でございますが、私もちょっと資料をお借りをいたしまして、中間報告を少し読まさせていただきました。膨大なデータに基づく内容でございまして、これは策定委員の方はさぞかし大変だったろうなというふうに思っております。もうあと1年の間で策定を終了するわけでございますが、私が一番興味を持っておりますのは、実はこの中に、市営バス利用の推進ということが、実はうたってございました。 実は先日、地球温暖化対策ネットワークさんを中心に、ノーマイカーデイが実施されたことは御承知のとおりでありますし、その結果につきましても大変興味を持っているわけなんですが、これが、先般からバス事業のいろんな課題について論議がされているわけでございますが、大きなキックポイントになるといいなというふうに私自身思っておりますし、ある意味市民の皆様方にこの公共交通機関の重要性というものについて、環境面からの観点、そういうものについての認識も、また新たにしていただけたんではないかなというふうな気もします。しかし、それだけでなくて、じゃあ市営バスをどのように利用して、そしてこの問題との整合性を果たすかと、こういうあたりの問題について、ぜひ交通局長さんも策定委員に入っておられますんで、ひとつしっかりその中で頑張っていただきたいというふうに思っております。よろしくお願いします。意見でございますんで、答弁は求めません。よろしくお願いをしたいと思います。 あわせて、市民活動を推進するための基本方針の策定ということで、これも今年度の新しい事業の位置づけになっております。我が宇部市につきましては、市長さんの大変御努力によりまして、NPO活動センターを初めとする、まあ山口県では先進地だというふうに私は認識をしておりますし、もちろん市民活動グループの皆さん方も大変熱心に活動されております。そういった意味で、この基本方針は単なる方針をつくらなければならないための方針というような形骸的なものではなくて、御答弁の中にもございますが、ひとつ何ていうんですか、幅広い視野でこの方針を策定をされるべきではないかなと、これは私の意見でございますが、思っております。ひとつこうあるべきだというふうなものにいたしますと、大変それ自体何かひとり歩きするような気もいたしますし、少しじっくり時間をかけてこの策定について作業を進めていただければなというふうに思っております。よろしくお願いをしたいと思います。 次に、地域福祉計画策定ということでお尋ねをいたしました。私も妻が自治会の福祉委員をやっておりまして、結構忙しくしております。そういった意味で、地域での福祉というものについての重要性、そういうものが大変私身にしみて最近何かわかってきたような気もするわけですが、ここに国の法改正があり、地域福祉計画をつくりなさいよとはなってないらしいんですけど、あるべきだという、そういうふうな法体制があるようでございます。 現行のシステム、地域福祉というのは確かに現行のシステムあるわけでございますが、やはり答弁にもございましたように、いろんな今市民団体なり、あるいは福祉法人なり、いろいろな形でかかわっておられますので、それをやっぱりある意味一つの、体系的に、有効的にそのネットワーク化をするということが、やっぱり一番大事なのではないかというふうに思うものでございます。 しかしながら、今意識レベルとしては、少しまだそれぞれのところで差があろうかというふうに思いますので、これまた一足飛びにこうあるべきだということではなくて、あるいは地域の状況にもよりましょうし、中心市街地ではやっぱりこうだと、あるいは新興住宅地はこうだと、あるいは山間地ではこうだというふうな、いろんなケースが考えられようというふうに思いますので、そういういろんなバリエーションなりメニューを持ちながら進めていっていただきたいというふうに考えるものでございます。 次に、フロンティア大学はちょっと飛ばしまして、中心市街地の都市再生区画整理事業でございますが、代表質問以下この問題たくさん取り上げられております。いろんな質疑も交わされておりますんで、私の方から再質問する考えはございませんが、大変形が目に見えてまいりますと、市民の期待も多いというふうなことだと思います。 実は私の友人に、ぜひ1階のテナントで商売をしてみたいという方が数人いらっしゃいまして、ああ、ええことやねと、いうことなんじゃ、じゃけど人が集まろうかいと、まあこういうことでございました。いや、そりゃあ大丈夫よと。それと、もう一つは、今まで少し変わったコンセプトのテナントっていいますか、お店も考えてみる必要あるんじゃないっていうふうなことで、こちらの方からいろいろ投げかけをした経緯もございます。ひとつそういう意味もありますし、御答弁の最後の方に、商業の活性化というところでも触れていただいておりますし、そういうあたりTMOさんのソフト事業という部分もございますので、本当に形が見えてきたら市民の方がどんどんやっぱり反応していただけるということだというふうに思います。その反応をやはりまず受けとめて、そしていろんな事業に展開をしていくということ、大変重要なことではないかなっていうふうに私思っておりますんで、もう町の反応は今はっきりいってあると、要するに手ごたえがあるということを、ぜひこの場を通じて、私お伝えをしたいというふうに思っておりますんで、引き続き自信を持って頑張っていただきたい。 そして、波及効果という面については、このことがやっぱり中心市街地の活性化、あるいはこのような小規模である区画整理事業が飛び火状態であろうとも、前に進んでいくということが私は大変重要なことだというふうに、大変評価しているものでございますので、ひとつまた対象の方々と十分御協議をいただいて、前向きにお答えをいただきたいというふうに考えております。よろしくお願いをいたします。 さて、最後になりました宇部フロンティア大学の支援と今後の対策でございます。私に与えられた時間あと15分ありますので、これを15分やりたいというふうに考えてて、すっ飛ばしてきました。 もう既に御存じのとおり、経緯については、今さら申し上げる必要も実はないわけでございますが、実は私平成7年に本当新人で市議会議員にならせていただく前、選挙公約に宇部に大学を、市民といいますか、本当に親しみやすい大学を宇部市に設置すると、こういうことを選挙公約に実は挙げてた経緯がございます。当時数人の議員さんからもそういうふうなことを選挙公約として挙げられてました。私、平成7年にこの場に立たさせていただいたときに、既に計画は提出されてたわけですが、残念ながらその計画につきましては一たん断念と、こういうことになって、大変残念な思いでいたわけなんですが、平成12年からまた新しい機運が盛り上がり、本当市長さんの御努力でこの宇部大学創設が実現をしたわけであります。大変私はすばらしいことだなと。 しかしながら、その中についても不安材料はないわけじゃあなくて、実は私これ2001年の新春早々の当時の私のホームページの欄をきょうは改めて引っ張ってきたんですけど、藤田市長は、宇部市として助成を決断した理由として、環境関係の学部であり宇部市にふさわしい。人口の増加によりある程度の経済効果が期待できる。市民生涯学習の拠点として活用ができる。県の無利子融資制度による財源の確保ができると。こううたわれ、などとしていますが、一方で、学生の確保、それから就職、交通手段、市財政などの問題をあわせて提起し、経済界を初めとして市を挙げて支援協力が必要だとしていますと、こう書いてあります。 この最後の項は私の思いも含めて書いたんじゃないかなというふうに思っているわけなんですが、平成14年、昨年に開校してちょうど1年がたったわけでございます。ここで、まず現状をひとつ確認をさせていただきたいというふうに考えておりますんで、まず14年度開校時の入学人員についてお尋ねをしたいと思います。市内、県内、県外、留学生の区分でお答えをいただきたいと思います。 ◎総合政策部長(西山一夫君) 14年度の入学者数、現在数でございますが、トータルで147名でございます。市内が30名、それから県内が63名、県外が30名、留学生が24名でございます。なお、4月からはさらに10名ほど編入がございます。これにつきましては、留学生が8、県内が1人、それから県外が1人ということで、トータルが157名の予定でございます。 以上です。 ◆6番(柴田敏彰君) ありがとうございました。157名ということで、まあ編入を含めてということで、まあ現在の人員というふうに思いますが、ここでまたお尋ねなんですが、この開学当初からですけど、定員未達成ということになってしまったわけです。これをどういうふうな要因であると分析をされておりますでしょうか。 ◎総合政策部長(西山一夫君) 定員につきましては200名ということでスタートしております。いろんな形で指導はしてきております。それから、まあ確かに少子化ということで、なかなか厳しいのではないかということは考えておりましたけども、幾つかいろんな複合的な要因はあるかと思いますけども、やはり一つは、全体的に知名度が少しまだまだ足りないんじゃないかということが主な原因だというふうに思っています。 ◆6番(柴田敏彰君) 大変厳しい状況、まあ知名度といいましても、やはり実績もないということなんで、ただ、香川学園さんの、まあ実績というのは100年に及ぶ実績だというふうに承知してるわけでありますんで、そういった意味だけでもないかなとも思います。この御答弁の中に、4回の協議会を開催し云々とこうございますが、この4回の協議会、この連絡協議会となっておりますが、どのような内容を協議をされたのか、お答えをいただきたいと思います。 ◎総合政策部長(西山一夫君) 協議会につきましては、開学当初から連携を保っていくということで、年4回、最低年4回ということで、実際にはこれ以外にも幾つか協議会をもっておりますけども、第1回目を13年の4月に開催をいたしまして、ことしの1月までに8回ほど開催をしております。 主な内容といたしましては、まず学生募集に関すること、それから生涯学習を初めとする大学の地域貢献等が主なことになっています。 具体的に言いますと、学生の募集であるとか編入学であるとか、他の大学との単位の互換性の問題、それから生涯学習講座の開催、それから大学の施設の市民開放、これは先ほど市長が申し上げましたけども、あとは留学生への支援、それから、これは具体的に大学の方から市の方に要望のあった内容でございますが、バス路線の新設であるとか増便、それからバス停の名称変更、大学案内所の設置、信号機の設置、カーブミラーの設置、市道認定、防犯灯の設置というような形での協議をしております。 以上です。 ◆6番(柴田敏彰君) ありがとうございました。大学からの要望ばかりのように聞こえるわけでございますが、まあ確かにその中で意見や助言をされているというふうなことだというふうに認識をしておりますが、ここで問題提起を私の方からさせていただくことになるわけなんでございますが、御存じのように総工費40億6,000万と伺っております。その中で、県市、具体的には市からの補助でございますが、合わせて22億6,000万、この平成15年度の予算ではその最後の補助分6億6,000万円が計上をされておりまして、事実上財政支援につきましては──この財政といいますか、俗に言う補助金ですね──につきましては、今年度で終了をするわけでございます。ただ、私も今回のこの大学の一連の課題の問題で少し勉強させていただいたんですが、これ私学でございますんで、国の補助金がございます。これも私学補助ということでいろいろ、国段階でもいろいろ問題になっている部分でございますが、実はその完成年度っていうのがありまして、1年生から4年生まで完全に埋まった段階で初めて補助が出ると、それも定員を半分超えていないといけないという規定があるようでございます。したがって、定員を切ってます、定員を半分切ってますと、これはもう補助の対象にならない。ということは、大学として存続できないと、こういうことだというふうに思います。 実は、その例が近くにございまして、広島の安芸女子大学というところでございますが、平成12年の開学だったというふうに思いますが、──ああ、ここにありました──平成12年の4月に開学をいたしまして、200人定員のところをやっぱり半数、毎年定員を半分、半数切りまして、結果的にことしの15年3月に呉大学へ、どういうふうに表現したらいいのかな、まあ並行して卒業生は呉大学の方になると。16年の3月で呉大学の資格になると。まあ、こういうふうなことだったようでございます。事実上卒業生を出さずに閉校になったっていう、まことにもって大変な問題の例が近くにございました。 また、例の問題の酒田短期大学も、あれ山形県だったですかね、これも閉校をされるというふうに聞いております。まあ、これいろいろ、じゃあフロンティア大学云々の話じゃないわけなんですが、一つの例として申し上げておりまして、はっきりいって、学生さんの確保っていうことについて、私は非常に重要な問題だというふうに思っております。したがいまして、市としてももう補助金を出したら終わりだというふうなことではなくて、私どもの血税が22億も使われておるわけでございますので、ぜひともこの大学とのかかわりについて真剣に御検討をいただきたい。 私は大学もそれなりに頑張っていらっしゃると思いますよ、ホームページをお見かけしますと、パート学生の募集、要するに社会人を中心とした長期履修学生制度というのをことしから始められております。これは平成14年から新たに国の制度で始まった内容らしいんですけど、とかあるいは生涯学習につきましてもホームページにいろんな多岐にわたる内容の講座が募集をされております。そういった意味では、一生懸命やっぱり学校側も努力はされているというふうに思うわけですが、何せ私たちが反応したってしょうがないわけで、高校生がフロンティア大学に行きたいと、こうならないと全然事にならないわけですが、残念ながら実情はそうではないようであります。実は私高校2年生の娘がおりますんでよくわかります、はい。私の娘はフロンティア大学を入試はする予定にいたしておりますが。大変そういった意味では、やっぱり高校に対するそういう活動なり、それから生徒さん方にアピールできるような学部のまず名前にならないのかなというふうな実は思いもございます。ひとつ現状を、まあ厳しいものときちっと認識をしていただいて、大学側の方へひとつ御協議をいただければなというふうに思っております。 まあ、私の意見ばかりでございまして大変恐縮でございますが、しかしながら、本当に私たち一生懸命、平成7年、そして12年、この大学設置構想に基づいて、それを願い、そして実現をした今までの市長さん初めとする執行部の皆さん方の努力について大変評価をしておりますし、大変私たちも嬉しかったわけです。嬉しかった以上にこの状況につきましては、やはりきちっと現状を受けとめて、このフロンティア大学、宇部のやっぱり新しい一つの息吹でございますんで、これがどんどん将来にわたって、宇部市活性化のための大きな柱になるがごとく、私たちも育てていく責任があるというふうに思っておりますので、引き続きどうぞよろしくお願いをしたいと思います。 以上で私のすべての質問を終わらさせていただきます。ありがとうございました。 ○議長(野田隆志君) 以上で柴田敏彰君の質問は終わりました。 次に、順位第15番、村上恵子さんの登壇、発言を許します。村上恵子さん。    〔3番 村上 恵子 君 登壇〕 ◆3番(村上恵子君) それでは通告に従い一般質問を行います。 質問の第1といたしまして、水産振興についてです。 一昨年、水産物の安定供給の確保と水産業の健全な発展を基本理念とする水産基本法が成立し、我が国全体の新たな水産振興策がスタートし、2年が経過したところであります。山口県においても水産山口チャレンジ計画により、さまざな施策に取り組んでおられます。しかしながら、世界的な200海里時代の到来により遠洋漁業は退散し、また沖合漁業は韓国や中国漁船の進出により、資源減少のため廃業や操業の縮小を余儀なくされているのが現状です。このような状況の中、今後ますます沿岸漁業の果たす役割が極めて大きいものがありますが、しかし、沿岸漁業においても生産量は年々減少しているありさまです。本市におきましても、特にこの二、三年前から魚がとれなくなり、水揚げが半減している現状です。要因の一つとして、漁業従事者の減少や高齢化の影響がありますが、それよりも漁業環境の悪化が大きな要因であると思います。 先日、漁業組合関係者の方々と懇談する機会がありました。山口県は、三方が海に囲まれた四季折々の豊かな漁場に恵まれ、全国的にも山口県の魚はうまいと評価されています。しかし、そのかけがえのない海が、近年心ない人のために汚されているとのことでした。一般生活ごみを初め、テレビ、洗濯機、冷蔵庫、自転車、レンジ、タイヤなど等と、ごみが漁業操業に大きな影響を与えています。魚が生まれ育ち、我々に大きな恵みを与えてくれるこの海を守り、蘇生させていくためには、海底清掃を行うことにより漁場の回復を図るなど、漁場環境の保全対策が急務であると考えます。 一方、近年は漁場を維持していくために、豊かな栄養を運ぶ川の役割が大きくクローズアップされています。本市においても、近々漁業者やボランティアによる植樹活動が実施されるとお聞きしております。そこで、お伺いいたしますが、漁場の保全を図っていくためにも、この海底の清掃が必要であると考えますが、水産行政の中でどのように対処されておられるのかお尋ねいたします。 次に、第2点目といたしまして、海鮮市場の開設です。この問題、質問は昨年も取り上げてまいりましたが、一本化した海鮮市場の開設は今後研究してまいりたいとのことでしたが、どのように取り組まれたのでしょうか、お聞かせください。漁業組合の婦人部の皆さんは少しでも魚の普及推進になればとの思いから、売り物にならない小魚や小エビを利用して加工食品をつくっておられます。この商品が山口県の農林水産祭りの折、市長賞と農林水産賞を受賞されております。その日に水揚げされた魚や加工品等を販売できるところ、販売所のようなものは今後考えていかれてはどうでしょうか。 次に、質問の第2といたしまして、子ども読書活動推進についてです。 公明党は3年前に子ども読書プロジェクトチームを発足させて以来、各地で読み聞かせ運動を展開しています。一昨年末には、子供の心を読書で豊かに育てることを目指す「子どもの読書推進法」が施行され、読書環境の整備が大きく前進してまいりました。また、学校の週休2日制が始まって以来、子供たちの週末は大きく変化してまいりました。家庭や地域に戻って、体験学習など充実した時間がふえたという子供もいれば、テレビゲームの時間がふえたという子供もいるでしょう。子供の読書離れ、活字離れが指摘される昨今、子供たちを取り巻く読書環境は決して良好なものではありません。 そこで、昨年8月に制定された、国の子どもの読書活動の推進に関する基本計画では、子供たちが自主的に読書に親しめる環境をつくり、環境づくりを社会全体で総合的、計画的に進めるため、家庭、地域、学校それぞれに必要な体制の整備と具体的な取り組みを求めています。特に、2002年度から5カ年の地方交付税計画に沿って、公立小中学校の図書館に図書資料の整備、2003年度から12学級以上の学校に司書教諭の配置を促進するなどが取り上げられています。2003年度政府予算案にも推進のための予算が計上されるなど、読書運動の施策は着実に前進しています。 そこで、お聞きします。本市においての子ども読書活動基本計画の進捗状況をお聞かせください。 第2点目といたしまして、ブックスタートの推進についてです。今回は図書館としての取り組みについてお聞きしたいと思います。絵本を通じて赤ちゃんと楽しいひとときを、公明党が推進しているブックスタート事業です。 ブックスタートは1992年、イギリスで始められ、子供の誕生とともに絵本などを贈る事業です。子供への絵本の読み聞かせは親子のふれあいが得られるだけでなく、言葉にならない感動が子供の心に刻まれ、豊かな心と人間性が生まれると言われています。また、早い時期に本と出会うことで、情操教育や思考、言語能力、表現力を高めるのに役立つという調査結果も出ています。育児ノイローゼから児童虐待に至る事件が、連日のように報道されていますが、親の心にも子供の心にもゆとりや夢、希望といった何ものにもかえがたい大切なものを本は与えてくれるはずです。本と一番かかわり合いのある図書館としてブックスタートの推進にどのようにかかわり合っていかれるのでしょうか、お聞かせください。 質問の3といたしまして、一般家庭ごみ対策についてです。 第1点目の資源ごみ、拠点回収施設設置についてです。この質問は、昨年12月で取り上げてまいりましたが、またですかという声が聞こえそうですが、反響が大きく、いつできるのでしょうかとか、どこの場所に設置したのでしょうかとか、問い合わせの電話が多くあり、再度質問させていただきます。早い時期に市内に3カ所設置ということですが、その後の状況をお聞かせください。 第2点目といたしまして、レジ袋削減対策についてお尋ねいたします。レジ袋削減対策とはどのような対策なのでしょうか、お聞かせください。 以上で、壇上での質問を終わります。 ○議長(野田隆志君) 藤田市長。    〔市長 藤田 忠夫 君 登壇〕 ◎市長(藤田忠夫君) 村上議員の御質問にお答えをいたします。 御質問の第1、水産振興について。第1点の漁場の環境保全でありますが、近年海底に廃棄物が点在し、漁場の環境が悪化しており、漁業生産活動に支障を来しております。市といたしましては、豊かな漁場環境をはぐくみ、将来にわたって漁場環境の保全を図ることは重要だと考えておりますので、今後漁業協同組合と環境保全について協議してまいりたいと考えております。 また、漁業資源の減少の対策といたしましては、漁礁の設置による漁場の整備を行うとともに、種苗の中間育成、放流等の漁業資源増養殖事業の支援を引き続き行ってまいりたいと考えております。 次に、第2点の海鮮市場の開設でありますが、昨年8月に市内の5つの漁業協同組合にアンケート調査をしたところ、各漁業組合としては、現有市場の活用や独自の販売所の設置を希望されております。個々の漁業協同組合で行っている販売を統合し、一本化した海鮮市場の開設に対しては消極的な意見が出ていることから、現時点では困難と考えておりますが、希望されている単独販売所につきましては、漁業協同組合と共同で研究してみたいと考えております。 次に、御質問の第3、一般家庭ごみ対策について。第1点の資源ごみ拠点回収施設設置でありますが、施設設置につきましては利便性とごみ分別、減量意識の市民啓発の観点からも効果があると考えておりますが、設置に当たりましては、多くの市民の皆さんに利用していただける場所であることや、周辺環境にも配慮することが必要であります。このため、現在施設の形態や適地など、具体的な検討を進めているところであり、平成15年度のできるだけ早い時期に設置したいと考えております。 次に、第2点のレジ袋削減対策でありますが、本市のごみ減量化対策につきましては、宇部市廃棄物減量等推進審議会の御意見を聞きながら、推進しているところでありますが、事業所ごみの減量化や発生抑制対策につきましては、新たにごみ減量等に積極的に取り組む優良事業所の認定制度を設けることとしております。この制度の中で、レジ袋など容器包装ごみの削減に、積極的に取り組んでいる小売業者を協力店として認定し、その取り組み状況を市民へ広報するとともに、買い物袋持参運動などの市民啓発にも努め、レジ袋の削減対策を推進してまいりたいと考えております。なお、認定した優良事業所や協力店の中で、特にその活動が顕著である事業者に対しては表彰し、その活動を讃えることを考えております。 以上で私の壇上の答弁を終わります。 ○議長(野田隆志君) 前田教育長。    〔教育長 前田 松敬 君 登壇〕 ◎教育長(前田松敬君) 村上議員の御質問にお答えいたします。 御質問の2、子ども読書活動推進について。第1点、子ども読書活動基本計画についてでありますが、本市は昨年6月に文部科学省の子どもの読書活動推進モデル市町村事業の指定を受け、新たに子ども読書講座などの事業に取り組んでまいりました。また、子どもの読書活動推進会議を設置し、関係者の情報交換を行うとともに読書意欲の向上を図るための指針を取りまとめたところであります。 お尋ねの基本計画につきましては、この指針を尊重しながら策定してまいりたいと考えております。 次に、第2点、ブックスタートの推進についてでありますが、赤ちゃんは親が絵本を読み聞かせることで本との出会いが始まり、よい絵本と出会うことは豊かな心をはぐくみます。図書館においては、親に読み聞かせの必要性を理解してもらうための講演会などを開催し、赤ちゃん絵本の充実にも取り組んでおります。今後は館内に赤ちゃんコーナーを開設するとともに、たくさんの赤ちゃんが集まる1歳6カ月児検診などの場を借りて、絵本の紹介や読書相談を行ってまいりたいと考えております。 以上でございます。 ◆3番(村上恵子君) それでは、漁場の環境保全のためにお答えをいただいておりますが、今後漁業組合と環境保全について協議してまいりたいと考えておりますということですが、先日組合の方とお話をしたところ、清掃をもう既に行いたいということなんですが、例えばその場合、海底から上がった廃棄物のような物は市で処理していただけるのでしょうか、どうなんでしょうか。 ◎経済部長(山下憲章君) 私どもの経済部といたしましては、漁業振興のためには環境保全は重要と考えております。また、海底から出されるごみの種類、または内容、それから量とかありますが、市でできるものとできないものがありますので、担当の部であります環境部と相談してまいりたいと考えております。 以上でございます。 ◆3番(村上恵子君) 山口県、福岡県、大分県で周防灘という小型底引き網の組合があるそうです。中でも福岡県や大分県は昨年、その前ぐらいですか、海底の清掃を行った場合には漁を休むということなので、かかった費用が支給されるということなんです。この費用はやはり国からのそういう、ちょっとこのタイトルがわかりませんけど、その国から引っ張ってこれる費用だそうです。 今回、そのように、二、三年前から魚がとれませんので、何としても、底引きの多いこの新宇部漁協が、最初にやってみるということでございますので、何としても、上がったものについては、どうか考えていただきたいなという思いがございます。そして、その組合の方といたしましても、例えば大きな物が上がって、取っていただけませんよということになれば、来年からしようかということでございましたが、漁師の方々も上がってきた物を見て、自分たちも生活を反省していきたい、そして自分たちがみずから海をきれいにしていく、その先駆者になっていくというお話をされておりましたので、今後とも環境保全についての協議をしていくということでございますので、ぜひともよろしくお願いしたいと思います。 それでは、次に、第2点目の海鮮市場の開設についてお伺いいたしますが、これはもう漁業者の方が望んでいらっしゃらないということでございますので、販売所のようなものをというのは、今後研究していきたいということでございますが、それは希望を持っていいものなんでしょうか。 ◎経済部長(山下憲章君) 先般アンケート調査した結果で消極的な意見が出ている。それでまた希望を、単独で販売所を設置したいという漁業組合がありますので、その辺とは私どもでまた共同で研究し協議してまいりたいと考えております。 以上です。 ◆3番(村上恵子君) 前回そういう海鮮市場ということで、土地がないというお返事もいただいたと思います。それで、例えばあそこの土地が、魚市場も兼ねまして全部が県の土地でございますので、例えば、漁業組合の方がそういうのを建てたい、まあ建てられるかどうかわかりませんが、建てたいという希望があれば土地の確保だけぐらいはどうなんでしょうか、市の方としてもできるのでしょうか、どうなんでしょうか。 ◎経済部長(山下憲章君) 御質問の魚市場の向こうの用地につきましては、港湾用地内でございまして、これは山口県の宇部港湾管理事務所が現在、野積み場として管理しております。他の使用目的となりますような販売所設置については困難ということで伺っております。今後はまだほかの用地があるかないか、まあその辺もまた協同組合とも協議しながら検討してまいりたいと思います。 以上でございます。 ◆3番(村上恵子君) わかりました。そういう漁業に従事されていらっしゃる方は、何としてでもこういう魚を広めていきたいという思いから、壇上でも申し上げましたが、婦人部の方々は必死でいろいろ工夫をされておりますので、今後とも温かい御支援をいただきたいと思います。 それでは、子供の読書推進について質問をさせていただきます。この子ども読書活動基本計画でございますが、これは全国では朝の読書が1万1,000校に拡大しましたというニュースを読みました。まだ実施されていないところが3万校あるということもあわせて載っておりました。この宇部市におきましても、図書館におきましても、また西宇部小学校でしたか、表彰されておりますので、今の現状として、本市の現状は、朝の10分間運動の推進はどのようになっているんでしょうか。 ◎教育長(前田松敬君) お答えいたします。 10分間読書の状況についてでございますけれども、現在小学校は21校のすべてで、また中学校でも12校中8校、計29校で実施しております。昨年3月よりも小中学校合わせて12校ふえております。今後とも読書活動の推進に一層力を入れていきたいと思っております。 ◆3番(村上恵子君) ぜひとも全校とも朝の読書活動ができるよう、10分間の読書活動ができるよう、よろしくお願いしたいと思います。 そして、この基本計画につきましては、この指針を尊重しながら策定してまいりたいということでございますが、状況はどうなのでございますか。本市としては1日も早くやっていくという試みなのでしょうか、どうなのでしょうか。 ◎教育長(前田松敬君) お答えいたします。 基本計画の作成につきましては、子どもの読書活動推進会議で作成しました指針を尊重しながら、県でも計画は多分立てると思うんです。そこ辺との連携を図りながら、とにかく策定していきたいと思っております。 以上でございます。 ◆3番(村上恵子君) それでは、県にぜひとも本市が働きかけて、1日も早いこの基本計画を策定していただきたいと思います。読書は、こういう暗いニュース続きの昨今でございますから、そういう今だからこそ読書が必要になってきて、心を育てる教育がますます大切になってきますので、ぜひとも重ねてお願いしたいと思います。 時間がございませんので、このブックスタートの推進につきましては、図書館において赤ちゃんコーナーを開設するという、そういうことを言っていただきましたので、大変嬉しく思っております。ぜひともこれに期待していきたい、このように思っております。このブックスタートというのは、本当はよい本を贈呈するというのが趣旨でございますので、予算がない中ですが、これも一つ考えていただきたいと思います。 最後に、資源ごみのこの24時間ごみ出しのステーションでございますが、署名活動してくださった方は、市の予算がどうだとか、お金がどうだとかっていうのは全然頭にございませんので、署名をした1週間ぐらいした後から、このごみ場はどこにできるんでしょうか、黒石にできるというお話でございますがとか、今から捨てに行きますけどどこにできているんでしょうかというようなお話になって、私がいない間は留守電にもたくさんこのような、今から捨てに行きますがとかいうような、また場所はどこでしょうかというようなのがたくさん入ってきております。これは大変大きい反響でございますので、ぜひとも早い時期に設置したいと考えておりますということでございますが、1日も早い設置をさらにさらに要望しておきますので、この辺のちょっと決意をよろしくお願いいたします。 ◎環境部長(矢野洋司君) 予算が議決されましたら、まあ候補地周辺の方の同意形成といったこともございますが、なるべく早く、まあ当然候補地の周辺の方々の対応には慎重な対応が要りますが、迅速な対応をやりまして、できる限り早く対応していきたいと思っております。 ◆3番(村上恵子君) ありがとうございました。ぜひともよろしくお願いいたします。 レジ袋のことはよくわかりましたし、レジ袋削減対策につきましては、事業系ごみ、まあ商店の特にごみ出しが優良なところは表彰するというふうになっております。この商店の方も大変分別になりまして、私たちも大変そこを集中的に批判してまいりましたので、そういうことにつき一生懸命これに取り組んでくださいますので、表彰等は特に大々的にどこかわかるようなところで表彰していただきたい、また、広報等にも載せていただきたいと、このように思っております。 以上ですべての質問を終わらさせていただきます。 ○議長(野田隆志君) 以上で村上恵子さんの質問は終わりました。 この際、暫時休憩いたします。午後1時再開いたします。午前11時51分休憩午後1時再開 ○議長(野田隆志君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 日程第2の議事を継続いたします。 順位第16番、飯田幸正君の登壇、発言を許します。飯田幸正君。    〔22番 飯田 幸正 君 登壇〕 ◆22番(飯田幸正君) 質問に入る前に一言申させていただきます。私は、この3月議会を最後に議員を辞することにいたします。7期28年の長きにわたり、市長さんを初め執行部の皆様、また議員の皆様方には一方ならぬお世話になりました。感謝とお礼を申し上げます。 この28年の間、今は亡き新田市長を初め二木市長、中村市長、そして藤田市長と、4代の市長のもとで論戦を交わしてきたところでございます。 いろいろな思い出はありますが、議会での一番の印象に残っている思い出を挙げるとすれば、平成元年の3月の消費税導入の予算委員会であります。冒頭から紛糾し、休憩に入り、また始まったと思えば紛糾、その繰り返しで審議は朝まで続き、市役所の食堂で味噌汁をおいしくごちそうになったことを思い出します。 もう一つ、悲しく寂しい思い出を挙げるとすれば、任期途中にして亡くなられた先輩、また同僚議員が8人もいたということであります。宇部市の発展、繁栄を背負い、目的半ばにして亡くなられたことは悲しさと寂しさでいっぱいでありました。どうか、来期も挑戦される皆様におかれましては、健康に留意され全員が当選され、宇部市発展、繁栄のため御尽力くださいますよう祈念を申し上げまして、質問に入ります。 それでは、通告に従い一般質問を行います。 最初に、行財政改革のあり方についてお伺いをいたします。 10日からの代表質問での第二次行財政改革推進計画に基づき、献身的な努力をされていることに、まあ一定の理解はできるのでありますが、庁内だけの行財政改革で果して市民の納得のいく改革ができるのか、大きな疑問が残るのであります。近年市民は税金の使い道について非常にシビアになっているのであります。税収が期待できなく、また交付税もカットという時代を迎え、市債残高は、一般会計が平成14年度末で820億5,900万円、また下水道事業が369億など、合計すると1,277億8,000万円もの市債残高があります。病気で言えば既にがんであり、一刻も早い手術が必要で、延ばすとがんが転移し命に及ぶような事態を招く状況下にあります。今こそ先人たちによってはぐくまれた共存同栄、協同一致の精神を受け継ぎ、産官学民の4者が相互信頼のもと一体となり、後に宇部方式と呼ばれる公害防止システムを構築したように、市民の英知を結集し、大胆な行財政改革をすべきだと思うが、御答弁を願いたい。 次に、交通局の健全化についてであります。 昭和57年、交通事業は準用再建団体に陥り、63年までの7年間16億円という膨大な予算を交通局につぎ込んできたところであります。今まさにその様相が伺えるのであります。乗客は年々減少し、乗り合い、貸し切り、いずれも収益は落ち込み、補助金、高齢者優待助成などが約半分を占めております。交通局舎の売却による剰余金も底をつき、これから予想される補助金カットなどで、公営企業本来の独立採算制を原則とする経営が成り立たない状況下にあり、やがて経営は破たんに追い込まれるのであります。今後どのようにして健全化を図ろうとされているのか、お答えを願いたい。 以上で壇上での質問を終わります。 ○議長(野田隆志君) 藤田市長。    〔市長 藤田 忠夫 君 登壇〕 ◎市長(藤田忠夫君) 飯田議員の御質問にお答えをいたします。 御質問の第1、行財政改革のあり方についてでありますが、本市におきましては、平成13年8月に策定した第二次行財政構造改革推進計画に基づき、行財政の簡素効率化と経費の節減合理化に取り組んでいるところであります。 平成14年度の実績につきましては、し尿収集業務及び体育施設管理業務の見直し、ふれあいセンター管理運営体制の見直し、定員管理及び給与等の適正化、市営駐車場の自動ゲート化や補助金等の見直しなどに取り組んだところであります。また、その効果につきましては、事務事業の見直し等による増員抑制等として約9,300万円、行政の効率化等経費の節減として約600万円、補助金等の見直しで約8,500万円、合わせて約1億8,400万円の節減効果が見込まれますので、これを新たな財源として、平成15年度予算に反映させたところであります。 第二次行財政構造改革推進計画の推進に当たりましては、すべての職員が、行財政改革をみずからの問題として認識し、みずからの責任において、みずから律することにより、体質の強化と行政事務の効率化に努めてきたところであります。このみずから律するという手法には、非常に強い責任感や使命感がなくてはできないことは十分認識しております。現計画は、平成15年度が最終年度となりますが、平成16年度以降につきましては、合併問題もあることから、当面現計画の計画内容を見直し、計画期間を延長した上で引き続き精力的に行財政構造改革に取り組んでまいりたいと考えております。 次に、御質問の第2、交通局の健全化についてでありますが、平成14年2月1日からの乗合バス事業規制緩和により、民間バス企業に有利となる赤字路線の廃止や黒字路線への参入の自由化が実施されました。交通局ではその対策として、昨年6月に出された宇部市営旅客自動車運送事業審議会の答申書を踏まえた、経営の健全化を図るための目標を立てて、実施できるものから着手しております。 まず、短期目標としては、今年10月を目途に、利便性の向上と生活路線における最低限の運行水準の確保及び増収対策のための新規路線開拓を含んだ運行ルートの見直しと、時刻表の改正や環境に優しい低廉価格のエコ定期券の発売などを実施する予定にしております。 また、審議会において、早急に検討が望まれている高齢者無料パス制度の見直しにつきましても、早期に実施し、これらの施策により、乗客増や収益増を図ってまいりたいと考えております。 次に、中期目標として、すべての人に優しいバス交通体系の確立を図るため、バスロケーションシステム、オムニバスタウン計画等を進めるとともに、退職に伴う人員補充は最低限にし、また、新規雇用を図る場合は嘱託職員にして、人件費の削減に努めるなど、民間バス企業に負けない基盤強化に努めてまいりたと考えております。 また、経営形態につきましては、公営企業は、その経営に要する経費は、受益者が料金として負担するという独立採算性を原則とした経営活動であり、民間企業と何ら異なるものではありません。 公営バス事業は、公共の福祉の増進という見地に立って、地域住民の生活に定着したバス路線を維持する必要がありますが、市財政に一方的に頼ることなく、利便性の向上と経営健全化に努める必要があると考えております。 以上で壇上の答弁を終わります。 ◆22番(飯田幸正君) それでは再質問をさせていただきます。 私は今壇上でも申し上げましたように、今庁内で一生懸命に第二次行財政改革の推進計画のもとにやっておられることは理解できるわけです。じゃあ、それだけで本当に行財政改革という本物のものができてくるじゃろうかと、市民は本当に税金の使い道に対して、昨今は非常にシビアになってきました。 そういうことで、一言で申し上げますと、私は例えて申しますと、沼の上にある博愛園、それから、教育委員会の関係では給食婦の問題、博愛幼稚園の問題、それで今、後から議論を交わさなければならない交通局の問題、ガス局の問題、民間でできるものは民間でやったらどうか。そういうふうに、もう既にこの近くの事業所を見ましても、山口大学附属病院、これも民間に委託、委託というんですか、そういうふうに変わろうとしております。小野田の労災病院でもしかりでございます。もうそういうふうな時代にあって、なおかつ宇部市だけが、庁内だけのそういう行財政改革だけでいいのか、非常に疑問を感じるところでございます。そういうことからこれを、あしたからやれとか、1年後にやれとか言うものではなく、その方向性をつけ、一つ一つ計画的にやるということが、これは必要じゃないかと、私はこのように思いますが、御答弁を願いたいと。 ◎総務部長(矢富敏肆君) お答えいたします。 御指摘のように、大手術を要するというような財政危機は十分認識しております。それらを踏まえ、行財政構造改革は行財政運営における最重要課題であると、改めて認識しておるところでございます。今後とも引き続き不退転の決意をもって、行財政の簡素効率化と一層の経費の節減、合理化に努めてまいりたいと考えております。 以上です。 ◆22番(飯田幸正君) いや、不退転の決意をっておっしゃいますけど、私が言いたいのは庁内だけではだめじゃないかと。市民が本当に納得のいく、そういう行財政改革というのは、民間のそういう立派な人たちを入れて、その中で一つ一つ議論を交わしてやっていくのが本当の意味での行財政改革ではなかろうかと、これが言いたいわけです。それについてはどういうお考えであるかということをお聞きしたいわけです。 ◎総務部長(矢富敏肆君) お答えいたします。 これは、先日新城議員さんにお答えしたことと重複することになるかもわかりませんが、昨年の3月議会で、市長がこう答弁しております。いずれ民間の皆さんも入れた委員会をつくって、共通語で大いに改革を進めていきたいということを思っていると、こういう答弁をしております。私もそのように考えているところでございます。 ◆22番(飯田幸正君) 繰り返してもしょうがありませんが、それで、さっき私壇上で読み上げましたが、14年度末の現在高の、市債のですね、これが1,277億7,957万6,000円、また、平成15年度末の現在高の見込み額は1,288億6,240万2,000円、これは間違いありませんか。 ◎財務部長(横屋幸児君) ただいま議員さんが言われました数字は、全会計の市債残があるということでございまして、間違いございません。 ◆22番(飯田幸正君) それで、これをこの借金ですので返していかなきゃいけぬわけ。税収がどんどん期待ができない。また交付税がカットの様相が強い。そういう中で企業誘致もなかなかできない。それかというて返していかなければならない。将来にわたって借金を残すことになる。そうすれば、これはこのうち交付税の措置とかそういうものがあって、実際に返す金額はどのぐらいになるのかちょっと、わかりましたら、約でよろしいですが、教えていただきたいと思います。 ◎財務部長(横屋幸児君) はっきりした数字はわかりませんけど、約半分は、市税でもって返さなければならない市債残ということでございます。 ◆22番(飯田幸正君) まあそういうことで、さっき病人に例えて申し上げましたが、もう末期がんに近いんじゃないかと。もし、これが転移でもしたらなかなかもう人命にかかわるような、そういうことになる。 要望でございますが、ぜひ1日も早い時期に民間を入れた、そして煤煙の降る昭和20年代のこの宇部市が、産学民、それから──産学民、何じゃったかな──官、この4者で、環境のよい、ほこりのない宇部市をつくり上げたように、グローバル500賞のこういう成果につながったように、1日も早くこういうことができることを要望いたしまして、この項は終わりたいと思います。 それから、バス局でございますが、バス局は走れば走るほど赤字になると。こういう状況下にあるわけです。その中で、補助金、優待バスのそういうもので半分を補い、ようやく維持していっておると。それがもうバス局舎の売却により、その売却益も、剰余金も、もう底をついているのが現状であります。そういう中で、繰延勘定でいくとプラスですが、これを繰延勘定なしで退職金を払ったときに、どのような推移でいくのか、まずこの点からお答えを願いたいと思います。 ◎交通事業管理者(三戸宏文君) お答えいたします。 14年度8,600万、15年度マイナスの2,200万になります。 以上です。 ◆22番(飯田幸正君) そういうふうに、赤字になりかねないということであります。 そこで、私は提案でございますが、もうできるだけ小さく乗り合いが維持できるようにするために、貸切バスをやめたらどうかと、これは私の提案でございますが。といいますのは、貸切バスには補助金がつくんですか、まずこの点ちょっとお聞かせ願いたい。 ◎交通事業管理者(三戸宏文君) 補助金つきません。 以上です。 ◆22番(飯田幸正君) そして、交通局から資料をいただいたこの資料によりますと、運転手の1カ月の給料よりも事務員の給料の方が高いと。こういう数字的なものが出ておるわけです。これを見ただけでも、貸し切りがあるということは、それだけ事務員も人数が余計なけりゃいけぬ。貸し切りをのければこういうものも少なくても済むじゃないか。そして、身障者やらお年寄りやら、そういう人たちの足のために、乗り合いだけはどうしても確保しなければいけない。そういうことを思ったときに、これはもう貸切部門はやめるべきじゃないかと、こういうふうに思いますが、交通局長の御答弁をお願いします。 ◎交通事業管理者(三戸宏文君) お答えいたします。 議員さんの御指摘のとおり、貸し切りについても自由化の影響で大変厳しい状況にありますので、業務内容の見直しなどについて、検討しておるところでございます。今後貸切バスについて、さらに経費節減に努めてまいりたいと考えております。 以上でございます。 ◆22番(飯田幸正君) 最後に要望でございますが、交通局も大変な局面を迎えて、それかといって、福祉的な立場で乗り合いを存続させなければならない。そういうことで、私は、貸し切りを廃止の方向で検討すべきであると、これを要望いたしまして、私の質問を終わります。 ○議長(野田隆志君) 以上で飯田幸正君の質問を終わりました。 次に、順位第17番、松岡惣一君の登壇、発言を許します。松岡惣一君。    〔23番 松岡 惣一 君 登壇〕 ◆23番(松岡惣一君) 我が国は経済不況の真っただ中にあり、一筋の光明すら見出せない、まさに暗中模索の状態にあります。こうした閉塞した経済状況であるだけに、今こそ行政推進の視点を、真面目に働く人、真面目に働いてきた人たちが報われる社会の構築へと定めていく必要があると私は考えます。本市においても厳しい財政状況は、他市と全く同じであります。それだけに、都市機能の整備にあわせて、多面性のあるバリアフリー対策を推進する必要があることは当然と考えます。 そこで、質問の第1として、バリアフリー対策について市長にお尋ねをいたします。 私はかねてから議会質問を通じて、全庁的にバリアフリーを推進するための協議会の設置を御提言申し上げておりますが、その後どのように検討されているのか。また一例を挙げれば、道路、市営住宅、小中学校等の公共施設におけるバリアフリー対策の状況についてお示しをいただきたいと存じます。 質問の第2は、平成15年度当初予算に示された経費節減対策についてであります。 申し上げるまでもなく、予算編成に向けて、関係職員の方々には人知れぬ御苦労があったことは、容易に推察できるところであります。本当に御苦労さまでした。 そこで、予算案に見る具体的な経費節減対策の実情についてお示しを願いたいと存じます。 質問の第3は、経営状況の厳しい三公営企業の一本化についてであります。 以上で本席からの質問を終わります。 ○議長(野田隆志君) 藤田市長。    〔市長 藤田 忠夫 君 登壇〕 ◎市長(藤田忠夫君) 松岡議員の御質問にお答えをいたします。 御質問の第1、バリアフリー対策についてでありますが、バリアフリー対策につきましては、平成13年12月の市議会における御提言を受けまして、全庁的に関係部署が協議を重ねてまいりました。 まず、道路のバリアフリー対策につきましては、障害者を含めた歩行者が安全に通行できるよう、年次的に緊急性の高いところから、点字ブロックを備えた舗装や車いす等に対応した歩車道の段差整備を実施してきたところであります。 また、標識の設置場所や植樹帯ブロックの設置についても、歩行者の通行に支障とならないよう工夫し、今後とも歩道の整備を実施する中で、障害者や高齢者が安心して通行できるよう、快適な歩行者空間の確保に努めてまいりたいと考えております。 次に、市営住宅につきましては、高齢社会に対応した住まいづくりは、重要な課題であると考えており、平成2年度から室内の段差解消、手すりの設置など、バリアフリー仕様の住宅の建設を行ってまいりました。 また、既存の公営住宅の改善につきましては、今後平成14年3月に策定いたしました宇部市公営住宅ストック総合活用計画に基づき、バリアフリー仕様の住宅への改善、高齢化に対応した設備やエレベーターの設置等、高齢者対応の住戸改善に取り組むことにしております。 なお、特に高齢化の進んだ鵜の島、東新川の2団地で、住戸改善とあわせましてエレベーターの設置を予定しており、鵜の島団地では既にエレベーターを設置しております。今後ますます高齢化が進む中、高齢者が安心して住み続けられる住環境整備の推進に、引き続き努めてまいりたいと考えております。 次に、小中学校における対応につきましては、これは教育委員会の所管ではありますが、バリアフリー全般についての問題でありますので、あわせて答弁させていただきます。 小中学校でも、障害のある児童生徒、学校開放時の高齢者、身体障害者等の利用に支障のない施設とすることが重要であると考えております。校舎改築時には玄関、昇降口へのスロープ設置、1階通路部分の段差解消、階段両側等への手すり、身体障害者用トイレの設置等の整備を行っております。 また、既設校舎における障害のある児童生徒への対応につきましては、状況に応じて校舎、屋内体操場出入口の段差を解消するためのスロープ設置、洋式トイレ、手すり等の整備に努めているところであります。 これらのバリアフリーを庁内全体として統一的に推進するため、早急にバリアフリー推進のための連絡協議会を設置したいと考えております。 次に、御質問の第2、平成15年度予算案に示された経費節減対策についてということでありますが、本市の財政状況は大幅な財源不足が見込まれ、危機的な状況が予測される中で、新年度の予算編成に臨んだところであります。このため、従来の一律カットや財政調整基金の繰り入れといった手法では限界があると考え、事務事業全般にわたって聖域なく根本から見直し、市の直面する財政課題の解決と本市の発展につながる事業を厳選し、その財源を確保してまいりました。 具体的には、施策的経費についてはゼロベースからの積み上げ、管理的経費については10%削減を原則とし、焼却炉の維持管理経費や選挙の執行経費等で増大が予測された物件費については、備品購入費の削減を初め、視察随行旅費の見直し、臨時職員の人数及び雇用期間の見直しなど賃金の徹底的な節減、補助金・助成金についても、第二次行財政構造改革の最終年度として、その見直しに努めたところであります。 このほか、国の財源措置の手厚い補正予算の活用による投資的経費の前倒し実施、借換債の一部繰上償還による将来の公債費負担の軽減、第二次行財政構造改革で実施した人件費の見直しに加え、特別職の給料や管理職手当の一部削減など、歳出予算の効率化に努め、さらには扶助費の分野にも踏み込み、国、県制度と整合をとりながら、持続性を保つ観点から、主として単独施策を見直したところであります。 しかしながら、結果として、従来の補正財源である特別交付税の一部計上を余儀なくされるなど、極めて厳しい予算案となっております。現在の厳しい社会経済情勢は、なおしばらく続き、財政構造の硬直化がさらに進行するものと予測されますので、予算の執行面においては、仕事の進め方の再検討や予算配当制度の活用により経費の節減に努め、基金の留保や単市返済分起債の抑制等財政の健全化に努力してまいりたいと考えております。 また、時代の潮流に的確に対応していくためには、市財政が置かれている厳しい現実を直視し、職員一人一人が危機意識を持ち、第二次行財政構造改革推進計画を着実に実施するとともに、改革のスピードを加速させる必要があると考えております。 次に、御質問の第3、三公営企業の一本化についてでありますが、現在交通事業を初め各公営企業において、それぞれの問題点や将来的な課題も抱えておりますが、各企業において、経営の効率化に努めているところであります。 三公営企業の一本化につきましては、昨年の5月に三企業合同で協議会を設置し、機構や財政、効率的な経営手法、さらに合併問題等新たな課題への対応などを含め、その可能性について調査、検討に取り組んでいるところであります。今後も、一本化した場合の三企業の経営の効率化について、多角的な視点から、調査、検討してまいりたいと考えております。 以上で壇上の答弁を終わります。 ◆23番(松岡惣一君) 少し確認をさせていただきたいと思います。バリアフリー対策についてですが、この協議会を早急につくりたいという市長の前向きの御答弁でありますが、大体いつごろを想定していらっしゃいますか、年度内は無理だと思いますが、新年度になってからということでしょうか、どうぞ。 ◎健康福祉部長福祉事務所長〕(古林信義君) お答えいたします。 平成15年度以内には設置をしたいと考えています。 ◆23番(松岡惣一君) 非常に、壇上でも少し触れましたが、本当に財政状況の厳しい中でありますが、やはり今後の21世紀の時代はどういう時代だと、やはり心豊かな、物でははかれない時代でもあるのではないかと、そうした意味合いからすれば、生きとし生けるものが幸せでなければならない、そのための環境づくりを第1に考えていく、その責任は、当然行政執行上必要不可欠の問題だと考えております。そうした意味で、先ほど来市長の御答弁にありました道路だとか学校だとか、その他いろいろな面をポイントとして御答弁の中で御説明いただいておりますが、そうしたことも含めて、本当に宇部市役所全庁挙げてのバリアフリーに関する検討協議会のようなもので、どんどん限られた予算内でありますが、推進ができますように、そのことを要望をしておきたいと思います。よろしくお願いをいたします。 次に、質問の第2の点ですが、るる御丁寧な説明いただきました。その中で1点だけお示し願いたいと思います。非常に新年度の予算の編成に当たっては大変苦慮されたことと思います。その点については、その中での予算編成でありましただけに、私は一定の評価をしておきたいと考えております。その上で、借換債の一部繰上償還による将来の公債費負担の軽減という意味合いの御答弁いただいておりますが、その額と効果について、簡単で結構ですが、お示しを願いたい。 ◎財務部長(横屋幸児君) 平成15年度の借換債につきましては、将来の公債費負担軽減の観点から市財政の中期展望に沿いまして、当初借りかえ予定額7億1,720万円を4億220万円とし、3億1,500万円圧縮したものでございます。この圧縮により当初予算、公債費計上時の予定利率1.6%で計算しますと、借換債償還完了年度となります平成25年度までの累計で、約2,600万円の公債費負担の軽減となる見込みでございます。 以上であります。 ◆23番(松岡惣一君) 一つだけ気になる点を申し上げておきます。これは、別に今の予算案の内容とは多少かけ離れるかもしれませんが、経費節減対策は、全庁挙げて取り組んでおられることなので、いいお話を申し上げます。 先日、私は所要がありまして、渡辺翁記念会館、いわゆる文化会館に事務局がありますが、そこへお伺いをいたしました。そのときに、部屋に入りましたら、外と余り変わらないくらい寒さを感じていました。で、職員の方にお話を聞きました。この寒いのに皆さん風邪引きませんかちゅうて聞いたんですが、きょうは温度が18度なもんですから、多少暖かいので暖房はとめてます。職員の数も少ないし、経費もできるだけ節約したいと考えておりますという職員の方のお話でした。これ、本当に私は、涙が出ると言えば言い過ぎかもしれませんが、感銘を受けました。そこまで心ある職員の方々が経費節減ということで、本当に大変な中で苦労しておられるんだなと。そうした精神が役所の職員全員にあるならば、経費節減対策もその実を見ることができるんだなと思いました。全くその逆のケースもありますが、関係する方聞かれるとお気の毒なので、これは割愛をしておきます。お聞きになりたい方は私の方へ終わってから聞きに来てください。そういう実例があるということで、市長さん、本当に褒めてあげてほしいと思います。 次に、三公営企業の一本化の問題ですが、これはもうこれ以上言及はいたしませんけれども、先ほどの危機的な状況にある財政収入ということで、まさに宇部市は、私はいつもこの行革の話が出るたびに、かつての交通事業の経営悪化による準用再建の時期を思い出します。だから、先ほど来我が党の飯田議員も交通事業について質問しておりましたが、私もそういう意味では全く同感であります。 ただ、単なる経営改善というようなきれいな言葉だけでは済まない部分、それはなぜかと言えば、一交通事業のみが影響を受けるのではなくて、宇部市全体にその影響を及ぼす可能性は十分、その危険性が含まれているということを警告として申し上げておきたいからであります。経費の節減の第一歩は給与であります。三企業が一本になれば、全額とは言いませんが、幾らかでも経費節減に大きく貢献することも事実であります。 ただし、私はこれまでも主張しておりますが、宇部市の職員の給与を全体としてとらえた場合に、決して高いとは思っておりません。いつも市長がおっしゃるように、少数精鋭でもって全知全能を働かして、市民のサービスに努めてまいりたいという意味の市長の御答弁が随所に出ておりますが、まさにそれを実現するならば、私は市の職員の給与は高くないんだと、こういうように感じている1人でございます。今後ともそうした意味で、決して交通事業、赤字が当たり前というふうな甘い考えではなくて、どうすれば少しでも改善できるかの方策を、徹底的に血のにじむ思いで検討いただきたい。このことを私は議会を去るに当たってお願いを申し上げておきたいと思います。よろしいでしょうか。 以上で私の質問を終わります。その前に一言皆様にお礼を申し上げます。 私は皆様御承知のように、宇部で生まれ、宇部で育ち、宇部市役所に採用され奉職を24年間させていただきました。おかげで現在の私がありますのも、すべて、その原点は、宇部市役所24年間に育てていただいたということが私の大きな誇りであり、自信につながり、そして現在まで、いろいろ皆様に御迷惑をおかけしながらも、今日までたどりつくことができました。今年3月をもって退職される職員の皆様の御心境も、また私と同一の部分も、共通部分があると思います。全職員の皆様に、また退職される方々に、心から御礼を申し上げます。ありがとうございました。 また、議員として籍を置き、20年間5期にわたってお世話になりました先輩同僚の議員の皆様には、右も左もわからない新米の議員に対して、先輩の議員の方々が党派を超えて御指導いただきましたこと、この席をお借りして厚く御礼を申し上げます。本当にありがとうございました。 また、執行部の皆様には、大変質問その他で不勉強の私に対し、るる御指導いただきましたこと、重ねてお礼を申し上げたいと存じます。厳しい政治状況の中で、市長さんを初め職員の皆さん、これからも相当な波風が立つと思います。激流の中を見事に泳ぎ抜いていただきたい。そして、市民福祉のためにさらなる御検討をお願いを申し上げるところでございます。 終わりに、来る4月の春の陣に出陣される皆様方の、本席におられる方々の大勝利を心から御祈念を申し上げ、一句を詠んで終わります。「天も晴れ、心も晴れし弥生かな。」ありがとうございました。 以上で終わります。 ○議長(野田隆志君) 以上で松岡惣一君の質問は終わりました。 これにて、市長の施政方針演説及び議案に対する質疑並びに一般質問を終結いたします。 △日程第3予算審査特別委員会の設置 ○議長(野田隆志君) 次に、日程第3、予算審査特別委員会の設置を議題といたします。 お諮りいたします。議案第1号から第15号までの15件を審査のため、委員会条例第6条の規定により31名の委員をもって構成する予算審査特別委員会を設置したいと思います。これに御異議ありませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(野田隆志君) 御異議なしと認めます。よって、本件については31名の委員をもって構成する予算審査特別委員会を設置することに決しました。 お諮りいたします。ただいま設置されました予算審査特別委員会の委員の選任については、委員会条例第8条第1項の規定により、議長を除く31名の議員を指名いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(野田隆志君) 御異議なしと認めます。よって、ただいま指名いたしました31名の諸君を予算審査特別委員に選任することに決しました。 △日程第4議案第1号から第54号まで並びに請願第1号及び第2号について(委員会付託) ○議長(野田隆志君) 次に、日程第4、議案等の委員会付託を行います。 議案第16号から第54号まで並びに請願第1号及び第2号については、お手元に配付いたしております議案等付託表のとおり、それぞれ所管の常任委員会に付託いたします。 また、議案第1号から第15号までについては、予算審査特別委員会に付託いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(野田隆志君) 御異議なしと認めます。よって、議案第1号から第15号までについては、予算審査特別委員会に付託することに決しました。 ○議長(野田隆志君) 以上で本日の日程は全部終了いたしましたが、この際念のため申し上げます。先刻設置されました予算審査特別委員会を解散後、本議場に招集いたします。諸君の御協力をお願いいたします。 本日はこれにて散会いたします。午後1時49分散会 地方自治法第123条第2項の規定により、ここに署名する。  平成15年3月13日              宇部市議会議長            野 田 隆 志                       宇部市議会議員            有 川 眞理子                       宇部市議会議員            杉 山 孝 治...